2018年度に全国の建設工事から排出された建設副産物の再資源化及び排出量等の調査結果「2018年度 建設副産物実態調査結果(確定値)」が公表された。
建設副産物実態調査は、全国の建設工事や再資源化施設等を対象に、建設副産物の発生量、再資源化状況及び最終処分量等の動向に関する実態を把握するため、概ね5年ごとに実施している統計調査。調査結果は建設リサイクルに関する諸施策の策定及びその効果の進捗状況の把握等に役立てている。
調査結果の概要
1.建設廃棄物(2018年度)
- 建設廃棄物は、1995年度以降上昇傾向にあり、特にアスファルト・コンクリート 塊、コンクリート塊は、2000年度以降、高い再資源化率を保っている。
- 建設発生木材の再資源化・縮減率は、2012年度以降、高い率を保っている。
- 建設汚泥は、1995年度以降、上昇傾向にあり、2018年度は大幅に上昇している。
項目 | 結果概要 |
再資源化・縮減率 | ・約97.2%(+1.2%) |
品目別の動向 | ・アスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊は横ばい。 ・建設発生木材、建設汚泥、建設混合廃棄物は向上。 |
搬出量 | ・約7,440万トン(+2.4%) |
最終処分量 | ・約212万トン(-26.9%) |
※( )内は、前回調査(2012年度)からの増減
(出典)平成30年度建設副産物実態調査結果(確定値) 参考資料「建設廃棄物の再資源化率等」
2.建設発生土(2018年度)
- 建設発生土有効利用率は、2008年度以降、上昇傾向にあるが、「建設リサイクル推進計画2014」で定めた目標値は達成していない。
項目 | 結果概要 |
有効利用率 | ・約79.8%(+2.0%) |
搬出量 | ・約13,263万m3(-5.8%) |
※( )内は、前回調査(2012年度)からの増減
(出典)平成30年度建設副産物実態調査結果(確定値) 参考資料「建設発生土有効利用率」
出典
○国土交通省「平成30年度建設副産物実態調査結果(確定値)」/2020年1月24日