公表「事業者のための 生物多様性民間参画ガイドライン(第2版)」

「事業者のための 生物多様性民間参画ガイドライン(第2版)」が策定された。

環境省は、生物多様性の保全と持続可能な利用を進めていく上で、企業活動が重要な役割を担っているという認識の下、事業者向けに、基礎的な情報や考え方などを取りまとめた「生物多様性民間参画ガイドライン(第1版)」を2009年に策定した。

その後、2010年に愛知県で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で新戦略計画2011-2020(愛知目標)が採択され、2015年には国連持続可能な開発サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択された。また、ISO14001の改訂やESG投資の拡大など、様々な動きがあり、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する事業者への期待は年々高まっている状況にある。

このような背景の中、8年ぶりに改定が行われた。

改訂のポイント

(1)生物多様性に関する最近の動向(SDGsの採択、ESG投資の拡大等)を追記し、事業者に生じうるリスクとチャンスについて解説

(2)企業活動は生物多様性に影響を及ぼすだけでなく、その保全等に貢献できる面があることについても解説

(3)業種別に、原材料調達、生産、加工等の事業活動ごとの「活動と生物多様性の関係」を明記

(4)体制構築や目標設定などの取組ごとに、キーメッセージ、考え方、実践のためのヒント、事例等を明記

出典

○環境省「事業者のための「生物多様性民間参画ガイドライン(第2版)」の公表について」/2017年12月8日