策定「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」

2019年5月31日に開催された海洋プラスチックごみ対策の推進に関する関係閣僚会議において、「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」が策定された。

背景

海洋プラスチックごみ問題については、地球規模での環境汚染が国際的にも懸念されている。2019年6月のG20に向けて、議長国として日本の率先的な姿勢を示し、G20における議論をリードするため、我が国としての具体的な取組について、2019年5月31日に開催された海洋プラスチックごみ対策の推進に関する関係閣僚会議において、「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」として策定された。

海洋プラスチックごみ対策アクションプランの概要

プラスチックを有効利用することを前提としつつ、『新たな汚染を生み出さない世界の実現』を目指し、以下のような取組を徹底する。

廃棄物処理制度によるプラスチックごみの回収・適正処理をこれまで以上に徹底するとともに、ポイ捨て・不法投棄及び非意図的な海洋流出の防止を進める。

それでもなお環境中に排出されたごみについては、まず陸域での回収に取り組む。さらに、一旦海洋に流出したプラスチックごみについても回収に取り組む。

また、海洋流出しても影響の少ない素材(海洋生分解性プラスチック、紙等)の開発やこうした素材への転換など、イノベーションを促進していく。

さらに、我が国の廃棄物の適正処理等に関する知見・経験・技術等を活かし、途上国等における海洋プラスチックごみの効果的な流出防止に貢献していく。

世界的に海洋プラスチック対策を進めていくための基盤となるものとして、海洋プラスチックごみの実態把握や科学的知見の充実にも取り組む。

(出典:環境省)

プラスチックごみは、世界全体で478~1275万トン/年、途上国が太宗を占め、我が国からは2~6万トン/年、海洋流出していると推計されている(2010年に関する推計値、Jambeckら:Science(2015))

出典

○環境省「「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」の策定について」/2019年5月31日