公表「工場・事業場におけるダイオキシン類に係る土壌汚染対策の手引き」

環境省は、ダイオキシン類に係る土壌汚染対策を自主的に実施する際の参考として、「工場・事業場におけるダイオキシン類に係る土壌汚染対策の手引き」を取りまとめ、公表した。

ダイオキシン類に係る土壌汚染対策は、ダイオキシン類対策特別措置法の第29条に基づき、環境基準を満たさず、土壌のダイオキシン類による汚染の除去等をする必要がある地域を対策地域に指定した上で、法第31条に基づくダイオキシン類土壌汚染対策計画の策定等を通じて進められてきたが、対策地域に指定されない工場・事業場の土地においても、自主的な対応が行われている。

環境省では、これまで「ダイオキシン類に係る土壌調査測定マニュアル」や「ダイオキシン類基準不適合土壌の処理に関するガイドライン」を作成し、自治体等におけるダイオキシン類に係る土壌汚染対策の適正な実施を推進してきたが、2017年5月19日公布・2019年4月1日に全面施行した改正土壌汚染対策法の考え方を取り入れ、土壌汚染対策のさらなる促進のため、本手引きが作成された。

本手引きは、自主的にダイオキシン類に係る土壌汚染対策に取り組む際や、事業者からダイオキシン類による土壌汚染の相談を受けた自治体が対応を検討する際の参考となるよう、有識者や自治体担当者により組織された検討会において、調査・措置の考え方や留意事項を取りまとめられたもの。

これまでのマニュアル等とあわせて活用することで、工場・事業場の土地における自主的対策を促進することが期待されている。

「工場・事業場におけるダイオキシン類に係る土壌汚染対策の手引き」の目次
  1. 本手引きの位置付け
  2. 自主的な土壌汚染対策を行うことの意義
  3. 本手引が対象とする土地
  4. ダイオキシン類に係る土壌汚染対策を実施する景気
  5. 調査方法
  6. 汚染の除去等の措置及び汚染土壌の処理

出典

〇環境省「「工場・事業場におけるダイオキシン類に係る土壌汚染対策の手引き」の公表について」/2019年6月27日