パブリックコメント「太陽光発電の環境配慮ガイドライン(案)」

「太陽光発電の環境配慮ガイドライン(案)」について、パブリックコメントが行われる(2019年12月24日~2020年1月23日)。

本ガイドラインは、太陽光発電の急速な普及に伴う様々な影響が発生していることに伴い、環境影響評価法や環境影響評価条例の対象とならない小規模な太陽光発電施設の設置に際して、発電事業者や太陽光発電施設の設置・運用に関わる様々な立場の方が、環境面での課題に気付くこと等を支援するもの。

制定の背景
  • 太陽光発電事業は、導入のしやすさから全国的に導入が進んでいるが、一方で、土砂流出や濁水の発生景観への影響反射光による生活環境への影響などの問題が生じる事例が増えている。
  • このような状況を踏まえ、環境影響評価法が改正され、大規模な太陽光発電事業が同法の対象事業として追加された(2020年4月1日より施行)
  • さらに、環境影響評価法、環境影響評価条例の対象ともならないような小規模の事業であっても、環境に配慮し地域との共生を図ることが重要である場合があることから、必要に応じてガイドライン等による自主的で簡易な取組を促すべきとされている。
  • こうした状況を踏まえ、環境影響評価法や環境影響評価条例の対象にならない規模の太陽光発電事業について、適切に環境配慮が講じられ、環境と調和した形での事業の実施が確保されることを目的として策定するもの。

区分 対象
環境影響評価法 第一種:40MW(4万kW)以上の太陽光発電事業
第二種:30MW(3万kW)以上40MW(4万kW)未満の太陽光発電事業
地方公共団体の定める
環境影響評価条例
地方公共団体の定める対象要件による
本ガイドライン 環境影響評価法・環境影響評価条例の対象とならない10kW以上の事業用太陽光発電施設
(建築物の屋根、壁面又は屋上に設置するものは除く)

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ガイドライン(案)の概要
  • 第1章 本ガイドラインについて
    • 1-1 ガイドラインの目的と対象
    • 1-2 太陽光発電をめぐる地域とのトラブル事例
    • 1-3 想定されるガイドラインの読者
    • 1-4 ガイドラインの構成
  • 第2章 太陽光発電に係る環境配慮の進め方
    • 2-1 環境配慮の手順
    • 2-2 環境配慮に係る地域とのコミュニケーションについて
    • 2-3 設計段階の環境配慮のポイント
    • 2-4 施設設置後の環境配慮
  • 参考資料
    • 環境アセスメント・太陽光発電関連の既存ガイドライン等一覧

スケジュール

【パブリックコメント】2019年12月24日~2020年1月23日

出典

○環境省「太陽光発電の環境配慮ガイドライン(案)に関する意見の募集(パブリックコメント)について」/2019年12月24日

○電子政府の総合窓口「パブリックコメント:意見募集中案件」

○太陽光発電の環境配慮ガイドライン(案)

○太陽光発電の環境配慮ガイドライン チェックシート(案)

○太陽光発電の環境配慮ガイドライン チェックシート【小規模出力版】(案)