公開「2100年 未来の天気予報(新作版)」

地球温暖化対策による影響等を、天気予報という形式でわかりやすく伝える「2100年 未来の天気予報」という動画が公開された。

このまま有効な対策を執らずに地球温暖化が進行すると、2000年頃からの平均気温が最大4.8℃上昇すると予測されている。

本動画は、気候変動政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書の[RCP2.6]と[RCP8.5]のケースを想定し、また、最新の気象状況等を踏まえ、産業革命以前からの気温上昇を1.5℃に抑える目標を達成した2100年と、その目標を達成できなかった2100年の天気予報

地球温暖化対策による影響・被害の可能性について、生活に身近な天気予報という題材を活用して提供することで、地球温暖化に対する危機意識を共有し、今できることから行動いただくことを目的に制作された。

動画は、個人での視聴の他、イベント、授業、研修など様々な場面で利用することができる。

動画の構成

1.5℃目標を達成した夏・冬、1.5℃目標未達成の夏・冬の4本構成で制作されている。
(1)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』 達成 夏   4分24秒
(2)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』未達成 夏   5分54秒
(3)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』 達成 冬   3分40秒
(4)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』未達成 冬   4分50秒
※英語字幕版は、7月中に公開予定。

(出典)環境省

【パリ協定】
パリ協定では、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求することが示された。
その後、2018年にIPCCが発表した「1.5℃特別報告書」によると、地球温暖化による気温上昇を2℃でなく、1.5℃に抑えれば、人間や自然生態系にとって様々なリスクが軽減できることが研究報告されている。このため、本動画は、気温上昇を1.5℃未満に抑える目標を達成した場合と達成できなかった場合を想定して制作されている。

出典

○環境省「「2100年 未来の天気予報」(新作版)の公開について」/2019年7月8日