経済産業省は、「価値協創ガイダンス※」を踏まえた企業と投資家の対話の場として、「統合報告・ESG対話フォーラム」を立ち上げた。
本フォーラムにおいて企業の統合的開示の好事例の分析を行い、その成果を広く公表することにより、企業のESG(環境、社会、ガバナンス)要素も念頭に置いた中長期的な価値向上に資する開示を促進することを狙いとしている。同時に投資家の投資手法を検討し、優れた投資手法の普及・発展を促進する。
これらにより企業と投資家の対話が深まることを通じた、日本企業の「稼ぐ力」の更なる向上を目指している。
価値協創ガイダンス
「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス‐ESG・非財務情報と無形資産投資‐」(平成29年5月29日経済産業省策定)
「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス‐ESG・非財務情報と無形資産投資‐」(平成29年5月29日経済産業省策定)
フォーラムで検討を予定している論点
たとえば以下のような論点について議論を行い、企業と投資家の具体的な開示・対話事例を把握・分析し、課題を抽出する。さらに企業や政府に求められる対応について検討を行う。
- 統合的開示・対話を通じた企業の情報提供(非財務情報開示等)のあり方
- 持続可能な開発目標(SDGs)等で掲げられる目標の経営戦略への組み込み
- 統合的開示、非財務情報開示に対する投資家の評価、アナリスト実務(アナリスト教育を含む)のあり方
- 機関投資家におけるスチュワードシップ活動のあり方
- 上記を踏まえた企業価値向上に資する環境整備等、政策対応の方向性等
出典
○経済産業省「「統合報告・ESG対話フォーラム」を立ち上げます」