パブリックコメント「エネルギー消費機器の小売の事業を行う者が取り組むべき措置(改正案)」(小売事業者表示制度関係)

「エネルギー消費機器の小売の事業を行う者が取り組むべき措置の一部を改正する告示案」に対してパブリックコメントが行われる(2020年9月3日~10月2日)。

「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づく小売事業者表示制度(※)について1.トップランナー制度の見直し等によって生じた対象機器への対応2.多段階評価基準の設計方法3.統一省エネラベルのデザインの見直しを行うもの。

●小売事業者表示制度判断基準ワーキンググループ取りまとめ(令和2年9月).pdf
●エネルギー消費機器の小売の事業を行う者が取り組むべき措置の一部を改正する告示(案).pdf

(※)小売事業者が冷蔵庫等の機器の省エネ性能をわかりやすく示したラベル(統一省エネラベル等)を用い、消費者に対し、省エネ機器の選択を促すため2006年から始まった制度。トップランナー制度対象機器のうち、20機器について機器の市場や省エネ特性に応じて「省エネルギーラベル」「多段階評価制度」「目安年間エネルギー使用料金等」の省エネに資する情報の表示事項を規定している

小売事業者表示制度の主な見直しの概要

1.対象機器の見直し(トップランナー制度見直し等によるもの)

蛍光灯照明器具やLEDタンプは、それぞれ照明器具、電球の規制へ移行したことから表示制度が見直された

見直し前 見直し後
蛍光灯照明器具
(蛍光灯器具+蛍光灯ランプ)
照明器具(蛍光灯器具+LED電灯器具)
省エネルギーラベル・多段階評価制度・目安年間エネルギー使用料金等のいずれも対象とする
LEDランプ 電球(LEDランプ+蛍光灯ランプ+白熱電球)
省エネルギーラベル・目安年間エネルギー使用料金等の対象とする

2.多段階評価制度(省エネ性能の相対評価)の見直し

  • 「★による5段階の評価」→「1.0~5.0までの0.1きざみの評価(41段階)」に見直す
  • 機器の区分ごとの省エネ評価による表示から、機器ごとに1つの省エネ評価による表示に見直す(冷蔵庫等の同一種の機器について、複数の省エネ基準で評価する方式から一つの省エネ基準で評価する方式に見直す)

3.統一省エネラベルのデザインの見直し・ミニラベルの新設

  • 誤解の懸念や重複する内容を減らし、シンプルにするとともに、多くの人が視認しやすいような配色のデザインに見直す
  • 製品のサイズやネット取引等の限られたスペースでも、省エネ情報の提供機会を確保できるようにするためミニラベルを新設する

(出典)小売事業者表示制度判断基準ワーキンググループ取りまとめ(令和2年9月)

スケジュール

【パブリックコメント】2020年9月3日~10月2日

出典

○経済産業省「小売事業者表示制度の見直しに関する報告書を取りまとめました」/2020年9月1日

○経済産業省 > 小売事業者表示判断基準ワーキンググループ

○e-GOV >「エネルギー消費機器の小売の事業を行う者が取り組むべき措置」の一部改正案に対する意見募集について

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