パブリックコメント「プラスチック資源循環戦略(案)」

第4次循環型社会形成推進基本計画(2018年6月19日閣議決定)を受け、プラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略の在り方について、中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環戦略小委員会において、審議が進められてきた。
今般、同小委員会において、これまでの審議内容を踏まえ、「プラスチック資源循環戦略(案)」について中間整理がされ、本案についてパブリックコメントが実施されることとなった。

「プラスチック資源循環戦略(案)」の概要

(1)背景
・プラスチックは、金属等の他素材と比べて有効利用される割合は、世界全体では未だ低く(プラスチック容器包装廃棄物の世界全体での有効利用率 14%)、また、不適正な処理のため世界全体で年間数百万トンを超える陸上から海洋へのプラスチックごみの流出があると推計されている。このままでは 2050 年までに魚の重量を上回るプラスチックが海洋環境に流出することが予測されるなど、地球規模での環境汚染が懸念されている。
・これらの問題は、SDGs(持続可能な開発のための2030アジェンダ)でも求められており、世界全体の取組として、プラスチック廃棄物のリデュース、リユース、徹底回収、リサイクル、熱回収、適正処理等を行うためのプラスチック資源循環体制を早期に構築するとともに、海洋プラスチックごみによる汚染の防止を、実効的に進めることが必要。
・日本は、これまでプラスチックの適正処理や3Rを率先して進めてきた。この結果、容器包装等のリデュースを通じたプラスチック排出量の削減、8割を超える資源有効利用率、陸上から海洋へ流出するプラスチックの抑制が図られてた。一方で、ワンウェイの容器包装廃棄量(一人当たり)が世界で二番目に多いと指摘されていること、未利用の廃プラスチックが一定程度あること、アジア各国による輸入規制が拡大しておりこれまで以上に国内資源循環が求められていることを踏まえ、これまでの取組をベースにプラスチックの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を一層推進することが不可欠となっている。

(2)重点戦略
①プラスチック資源循環
・リデュース等の徹底
・効果的・効率的で持続可能なリサイクル
・再生材・バイオプラスチックの利用促進
②海洋プラスチック対策
③国際展開
④基盤整備

スケジュール

【パブリックコメント】2018年11月19日~2019年12月28日

出典

○環境省「プラスチック資源循環戦略(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)について」