「環境問題に関する世論調査」結果

内閣府が世論調査の一環として3,000人を対象に実施した「環境問題に関する世論調査」を実施し、その結果が公表された。

「プラスチックごみ問題」「自然共生社会(生物多様性・動物愛護)」に関する国民の意識を調査項目としている。

環境省は、今回の調査結果を踏まえ、プラスチック資源循環戦略や海洋プラスチックごみ対策アクションプランに基づき、プラスチックごみ対策を着実に進めるとともに、生物多様性国家戦略などに基づき自然共生社会の実現に向けた施策を進めていく方針。

調査結果の概要

1.プラスチックごみ問題

【プラスチックごみ問題への関心度】
・関心がある:89.0%(非常に関心がある:33.5%・ある程度関心がある:5.5%)
・関心がない:10.9%

※年齢別に見ると、「関心がある」とする者の割合は、50歳代~70歳以上で高くなっている。

【過剰だと思うプラスチック製容器包装・製品】(複数回答)
・お弁当で使う使い捨て小分け用容器や飾り:50.3%
・レジ袋:50.1%
・通販などで使用される包装、緩衝材:45.8%
・飲み物と一緒に提供されるストロー・かき混ぜ棒:44.8% など

【プラスチックごみ問題解決に向けた取組】(複数回答)
・レジ袋を受け取らない:56.3%
・ポイ捨て・不法投棄はしない:53.1%
・ルールに従って、ごみを正しく分別する:52.2%
・食器・ストロー・おしぼり・アメニティグッズを受け取らない:41.1%
・使い捨て飲料容器(ペットボトルなど)を使用しない:38.0% など

【代替製品の購入条件】
・価格と品質ともに、こだわらず代替製品を購入:13.7%
・従来品と比べて、品質が同等以上であれば、多少価格が高くても購入:22.9%
・従来品と比べて、価格が同じか安ければ、多少品質が低くても購入:20.8%
・従来品と比べて、品質も価格も同等であれば購入:35.5%
・代替製品を購入してもよいとは思わない:3.4%

2.自然共生社会

【自然に対する関心度】
・関心がある:90.6%(非常に関心がある:29.2%・ある程度関心がある:61.4%)
・関心がない:9.3%(あまり関心がない:8.6%。全く関心がない:0.7%)

※年齢別に見ると、「関心がある」とする者の割合は、60歳代で高くなっている。

【自然の働きに関する認識】(複数回答)
・大気や気候を調整する働き:71.2%
・水資源の供給・水質浄化の働き:62.6%
・動物・植物など生物の生息・生育地としての働き:55.5%
・紙、木材、肥料などの原材料を供給する働き:46.7% など

【生物多様性の言葉の認知度】
・言葉の意味を知っていた:20.1%
・意味は知らないが、言葉は聞いたことがあった:31.7%
・聞いたこともなかった:47.2%

※年齢別に見ると、「言葉の意味を知っていた」と答えた者の割合は18~29歳で高い。

【生物多様性保全のための取組(取り組んでいる/取り組んでみたいもの】(複数回答)
・生産や流通で使用するエネルギーを抑えるため、地元で採れた旬の食材を味わう:51.7%
・エコラベルなどが付いた環境に優しい商品を選んで買う:50.8% など

出典

○環境省「「環境問題に関する世論調査」の結果について」/2019年10月25日

○内閣府「環境問題に関する世論調査」

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