答申「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次答申)」

2020年8月20日「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次答申)」の答申が行われた。

大気環境の状況・自動車排出ガス対策技術・海外規制の動向を踏まえ、今後のPM(粒子状物質)対策・特殊自動車の排ガス対策等がまとめられている。今後、当答申に基づき、法令整備等が行われる。

答申の概要

1.自動車から排出されるPM(粒子状物質)低減対策

現行の粒子状物質(PM)の質量規制に加え、PM粒子数を制限する規制(PN規制※)を導入しガソリン車については2024年末までに、ディーゼル車については2023年末までにそれぞれ適用を開始する。

※PN規制 Particle Number規制

2.特殊自動車(フォークリフト等)の排出ガス低減対策

定格出力19kW以上560kW未満のガソリン・LPG特殊自動車について、LSI-NRTC(過渡試験サイクル)及び7M-RMC(定常試験サイクル)を導入するとともに、規制値(許容限度目標値)を強化し、2024年末までに適用を開始する。

また、ブローバイガスの大気開放の禁止を導入する。

3.乗用車等における排出ガス試験方法の国際調和

国連において策定中のWLTPに関するUN Regulationに規定される、出力の小さい車両(Class1、Class2)に適用する試験サイクルを導入することとし、我が国における当該Regulationの採択に合わせて適用を開始する。

4.今後の検討課題について

PN計測法の検出範囲の下限を引き下げるための試験法の改定、ブレーキの摩耗に伴い発生する粉塵の量を適切に評価するための試験法の策定及び特殊自動車の微小粒子状物質規制の強化等について検討する。

●今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次答申).pdf
●今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次報告)概要/2020年8月19日.pdf
●今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次報告)/2020年8月19日.pdf

出典

○環境省「「中央環境審議会「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次答申)」について」/2020年8月20日

○e-GOV>中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス専門委員会「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十四次報告)(案)」に対するパブリックコメントの実施結果について

○環境省 中央環境審議会 > 大気・騒音振動部会

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